スポーツカー好き・スーパーカー好きの社労士ブログ

若かりし頃、フォーミュラカードライバーのオーディションを受けて合格し、レーシングチームに所属した事もあるほどの車好きです。大分県の日出町で開業している社会保険労務士が、主に車について独断と偏見と経験に基づいて、それからたまに業務について綴っています。

人手不足

大分県の日出町で社会保険労務士事務所を開業しております、森本と申します。

たまには車以外のお話です。

ここ何年かは、

急速に人手不足が進んでいます。

ここ大分県でも

バブル期を越える有効求人倍率が

ずっと続いています。

募集をかけても

問い合わせすらない。

なんて事も珍しくないのです。



私の前職は運送業の管理部門でしたから

これを例にとってみます。


私は管理業務をするまで、

運送業に対しては

きついけど高収入

そういった印象がありましたし

職場にも実際にそういった理由で

働いている人もいました。


田舎の場合ですと

10年ほど前までは、採用・転職などは

比較対象は同じ市内など

近所の同業者がほとんどでした。


あの工場近くの○○運送よりも

川の近くの□□運輸のほうが

月給が高い

そんな感じだったと思います。


それがここ5年以内くらいになると

地方ではなくて県庁所在地、

そして人口の少ない県よりも

人口の多い県へ行って

運転手をするような人が

増えてきたように感じました。

人手不足から、

中小企業だけではなく

大手も募集を行う所が増え始めて

より良い待遇を提示できる案件が

増えたためでしょう。


しかしこの時までは、

まだ同業者間の

人材確保争いが目立っていたように思います。


そこからわずか数年が経っただけで


今度は世の中で盛んに

人手不足が叫ばれるような時代になりました。

この時期にとても驚いた事がありました。



大手飲食チェーン店に入り

食事をしていた時、

ふとトイレに向かうと

そのお店の求人が貼ってありました。


その待遇を見てみると

基本給は、大分県では

かなり高い額からの開始ですし

ボーナスも相当な額を提示していました。

そして週休3日と書いています。



この時、都会の大手が

人材確保に躍起になっている事を

痛感した事を思い出します。


例えば

人付き合いが苦手では無い

トラックドライバーなら

転職する場合は、待遇などでも

十分比較対象になるであろう事を

認めざるを得ませんでした。

人材不足からどの業種でも

相対的に求人の提示条件も上がり

「トラックに乗らなくても」

と、その仕事に拘らなくても

同じ、もしくは良い条件で

働ける可能性が増えてきたのですね。



つまり今までは

同業他社との人材確保争いでしたが、

これからは業種を問わず全国の企業と

人材確保でたたかわないといけない

状況になっているのです。


田舎の中小企業であっても

東京に本社のあるような

大企業と人材をめぐるたたかいを

しないといけない時代になったという事です。


そして人材確保は

「これだけやっておけば」

という特効薬はありません。


例えば



給与を含めた評価制度


社内の労働環境を良くする取り組み


「何のために仕事をしているのか」

という事を経営者が明確に示す事


その他にもたくさんありますが


本当に色々な事に取り組んで、

その実績を積み上げて

総合的に引き上げていく事でしか

達成されないでしょう。



そしてもう一つ、

「職種にこだわらなくても」

という時代になってきたからこそ

地方の中小企業にとって大切なのが


労働者が


自社に拘ってもらえるという事


なのです。



拘ってもらうための根拠を見つけて

一生懸命磨き上げて

魅力につなげていくのです。

その魅力をアピールしていく事が

地方の中小企業が

人を採用し育て、定着してもらう為に

必要だと思っております。


そしてそれを企業と

一緒になってできる職業こそ

人の専門家である

社会保険労務士なのです。


ランキング参加中です。

読み終わったら最後にクリック。
ご協力おねがいします!

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村


ありがとうございます!