スポーツカー好き・スーパーカー好きの社労士ブログ

若かりし頃、フォーミュラカードライバーのオーディションを受けて合格し、レーシングチームに所属した事もあるほどの車好きです。大分県の日出町で開業している社会保険労務士が、主に車について独断と偏見と経験に基づいて、それからたまに業務について綴っています。

社労士に興味を持ったきっかけ

大分県の日出町で社会保険労務士事務所を開業しております、森本と申します。

先日は、労働法に興味を持ったきっかけをお話しました。今日はそれからさらに後の時期のお話を少ししようと思います。

労働環境の良くなかった会社は、結局退職することになりました。自分の体調であったり両親の高齢化や病気のことなど様々な要因が重なり、地元に帰るほうが良いだろうと思ったからです。

地元に帰ってから事務所を開業するまでは、家から車ですぐ着く場所の物流企業に勤めていました。この会社では私は倉庫の中で製品の仕分けでもするのだろうと思っていましたが、倉庫部門ではなく運送部門に配属される事となりました。

この会社は、以前在籍した会社のように労働環境が悪い状況ではありません。そして現状よりもさらに良い会社になろうと頑張っている企業だと思います。

ただこの時はまだ不況が続いていた時代です。地域全体、業界全体が冷え込んでいました。運送関連も運賃が下がり続ける時期だったように思います。

そういった中で、社内でも一つの業界に依存するのではなく幅広い業界にアプローチして、業界ごとの不況リスクを軽減しようという方針を打ち出し始めた時期でしたね。例えば輸出関連に強い業界ばかりに依存すると、輸出量が減った場合は一気に運送量も減ってしまうので、同時に国内需要や輸入に強い業界の仕事もしておくというような感じでしょうか。

でも不況の中で新たな販路を探すことは並大抵の事ではありませんでしたね。

また運送業界の仕事の決まり方でよくあるパターンとしては、例えば九州内の大口の仕事の場合は、まずは大口の荷主は九州でも有数の物流会社に仕事を依頼します。すると今度は九州でも大きな物流会社が、大分県でも大きい物流会社に大分県内の仕事を依頼します。そして大分県で大きな物流企業が、今度は大分県内の地域ごとの企業に依頼するという流れが多いのです。つまり地方の小さな企業に仕事がいきわたる頃には、元の運賃よりも結構下がっているケースがある訳です。まぁリスク管理という面でいえば、こういった流れになるのは仕方がないのでしょうけども。

そして運送業は運賃額に対して固定費も多くかかります。トラックの車体代金は高いものだと軽く1000万円を超えます。そしてタイヤ等の維持費もかかります。また燃料も長距離を走る場合だと月に数千リットルを消費します。人件費ももちろんかかります。そういった支出も月々の運賃収益から支払っていかないといけません。

仕事があったとしても低くなりがちの運賃と高い固定費。でも運送業としての会社を維持するためには、例えば午前中で終わる仕事と午後から始まる仕事をくっつけて受注したりして、1日の単価を上げていかざるを得なかったわけですね。

するとどうしても労働時間が長くなりがちです。しかし法律や規制はどんどん厳しくなる業界でもあります。休息・拘束時間などの要件が年々厳しくなっていきました。

そういった業界に何年も管理部門として在籍していた中で、労働時間の削減や安全を守るといった事を業務として恒常的に行っていたことも、労働に関する専門家の社会保険労務士に興味を持ったきっかけのひとつだと思います。

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