労働法に興味を持ったきっかけ
大分県の日出町で社会保険労務士事務所を開業しております、森本と申します。
今回は、私が労働法に興味を持つようになったきっかけを少しお話しようと思います。
私は小さい頃から車好きで、中学生で本格的にカー雑誌を買いはじめ、高校生でビデオのカーマガジンにはまり、大学生になるとキラキラしたキャンパスライフそっちのけで、サーキットを走るような生活を送っていました。
そして大学を卒業した後は、プロレーシングドライバーになりたくてドライバーオーディションに応募・合格し、ここからはレーサーとしての人生を歩めるとワクワクしていました。
ところが知ってはいましたが、やはりと言いますかレース参戦には多額の資金が必要でした。入門のクラスであっても年間に数百万円の資金が必要なのです。「何とかなる。何とかする」と意気込んではいたものの、大学を出たばかりの人間にはそれほどの資金は捻出できずに、結局参戦すらままならず撤退・・・。
撤退後も何とか再起をはかりたくて奔走するも、万策尽きて会社員として働く事にしました。
今からおよそ10年ほど前のお話です。
当時は、いわゆるリーマンショックの真っただ中で、日本国内でも暗いニュースばかりの時期でした。
そんな時に、私のように大した職歴もない人間を正社員として雇用する企業といえば・・・。
何となく想像がつきますよね。労働環境に問題がある企業に当たりやすい訳です。ええ、そして私は引き当ててしまったのです。
時間外労働は恒常的に毎月100時間前後ある。そしてどれだけ時間外が増えようが「営業手当を払っているから」の一言で、一切給与は増えず。週休2日を面接の時には提示していたのに、連休はとれない。取ろうと意思表明するだけで怠け者扱い。そういう状況なので有給なんて夢のまた夢・・・。また、幹部の一存で退職者が次々と発生する事もあったり・・・。色々ありましたね。
現在のようにSNSなどで身近に情報を共有できる訳でもなく、またブラック企業という言葉も世の中には浸透していませんでしたから、こういった待遇の会社に対しての判断要素を私は持っていなかった為に、応募してしまった訳ですね。
そういった状況の中で、「いくら不況の最中とはいえ、こんなに会社が横暴でもいいのか?」と思うようになり、自分の身を守る為に労働に関する法律に興味を持った、という事がきっかけの一つです。
そこからおよそ10年。そこからさらに色々な経験をして、「経営者も労働者も、安心してイキイキと自発的に自分の仕事ができる職場を、関わる全ての人と一緒になって作っていく仕事がしたい」という自分の思いにつながっていく事になるわけです。
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